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瀬戸口廉也氏による濃密な物語と圧倒的な文章を存分に味わえる、残酷ながらも美しい群像劇です。
異能や香港系ギャングなど随所に90年代から00年代初頭の香りが漂う舞台設定ですが、あの秋葉系サブカルチャーがまだ薄暗かった時代を経てアップデートされた、極めて現代的な価値観や心理を描いているように感じました。
読み進める毎にキャラクターへの愛着が増していき、それ故に非情な展開に胸を抉られるような思いをすることにもなりましたが、だからこそ読み終えた後も心に残る良い作品でした。
ビジュアルノベルの神髄を味わいたい方は是非。
2023年05月03日
2022年12月12日
藤本タツキ氏の比較的初期の短編集です。
この頃は特に氏の情熱や勢いがそのまま漫画に投影されているような作品が多く、荒削りながらとても魅力があります。
ファンの方は勿論、作者のことを知らない人でも面白く読める短編集になっています。
いわゆる“タツキっぽさ”の萌芽や片鱗が垣間見れるので、もう一つの短編集と併せておすすめできる作品です。
2022年12月12日
2022年12月11日
限界同人活動に挑むアリスのお話ということで、コメディ調ながらも同人活動の辛いあるあるネタが詰め込まれています。
まるで体験談のように色々と大変な出来事や特有の悩みが描かれているので、コミカルでありながら刺さる人には刺さる作品になっています。
同人活動をやっている人は勿論のこと、やったことがない人にも是非読んで欲しいお話です。
2022年12月11日
インターネットの現状とこれからについて、さながらゴーギャンのように問いかけられる思弁的な作品です。
短いながらも印象的な台詞が多く、一見悲観的かと思いきや捉え方によっては希望があるインターネット観がとても興味深かったです。
私たちはどうあるべきか、そしてどうすべきか。あるいはどうすべきだったのか……。
インターネットという発明が齎したものだけでなく、それを利用する私たちのあり方も考えさせられる作品でした。
アスミスの音声作品です。アスミスの。本来であればそれ以上に語る必要はないでしょう。
内容は耳かきから添い寝までという同人音声としては基本的で定番の流れですが、それをアスミス(しかもメイドの!)がやってくれるというのなら話が変わってきます。アスミスですよ!
この同人音声という分野に、プロの声優様が携わってくるとは予想だにしませんでした。しかもアスミスです。
これが無料なのは(公式企画の一環としても)本当に良いんでしょうか……
いやむしろ、いくらでも払うので定期的な供給であったりボリュームの拡充であったりを……いやそれは流石に望みすぎかもしれませんが……
という、ある意味で幸せなモヤモヤ感まで味わえる至福で至上の一作です。
だって、アスミスですよっ!?