三木眞一郎さんの落ち着いた低いお声と色気が素敵です。
三木さんのお声と船のきしむ音、波に揺れる感じとの相乗効果で、
とても心地よく、ずっと波に揺られる様子を聴いていたくなってしまいました。
主人公はこの世にいないので、幽霊なのか幻覚なのか…
薄暗い中に、濃い霧が立ち込めているようなイメージがわきました。
ストーリーは悲しい感じの漂う内容で、
主人公の抱える悲しさや無念さなどがつらい感じもありますが、
伝えられなかった想いを、つかの間そばに戻ってきて伝えてくれる、
というところはほっこりしました。
主人公がヒロインを自分の世界に連れていきたい気持ちを持ちながらも、ヒロインには生きてほしい、連れていけない、というところに愛情と優しさと切なさを感じました。
このシリーズ、いくつも聴いていますが、催眠効果は個人的には感じたことがなく、普通にシチュエーション作品として聞いています。