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ホントのジブン、というものは一体どこにあるのでしょうか
愛する恋人の前?両親や兄弟姉妹の前?ひとりきりになった時?それとも信頼できる友人との席で?はたまた仕事に熱中している時?
ゴシップを好む人は、本性などという得体の知れないモノの在り処を突き止めようと躍起になったりするようですが、そんなものは探して見つかるような代物ではありません。
なぜならば「見せたいジブン」こそが真実の姿であり、第三者から観測できる様子は仮初めの姿でしかないのですから
神崎さんと過ごす時間に「建前」や「駆け引き」といった野暮な振る舞いは必要ありません。他愛もない会話で時間を潰すも良し、意外な一面を目の当たりにして優越感に浸るも良し、あまりの気恥ずかしさに言葉を詰まらせてしまうも良し・・・
神崎さんが心を許す、数少ない学友として放課後のひとときを楽しく過ごす。ただそれだけで良いんです
最終トラックでは「ラブラブ/あまあま」タグに恥じない濃密な空間が待ち受けており、そのインモラルな雰囲気に思わず身構えてしまうかもしれません。これが本性なのか、裏ではこうも豹変するのか、などと無粋な勘繰りをしてしまってもおかしくはないでしょう。
しかし"あなた"は、カリスマJKモデル神崎なおに密着取材を続けるインタビュアーではなく、普通の女子高校生神崎なおのクラスメイトであり、かけがえのない友人でもあり、そして唯一の恋人であるわけです。
学校での時間も、気遣い無用な友達としての時間も、秘密を共有する甘い時間も、どれも二人だけの特別な時間。
あなただけに見せる、神崎さんの「本当の姿」を、ぜひ堪能してください。
追伸:こいびとちゅー、あまりにもえっちすぎる・・・
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2021年04月02日
率直に言うと80点だった。
しかしフォーリーに期待しすぎて、80点です!というより
20点減点…となったことをご容赦いただきたい。
一つは足音。
私にはどうしてもドタドタ歩いてるように聞こえてガサツな印象を受けた。
人によっては無邪気な赤ちゃんみたくヨチヨチ歩いてるようで可愛いのかもしれないが……
もう一つ、おかゆを食べさせてくれるシーンは
空っぽの陶器でカチャカチャおままごとをしてるように感じた。
これも「すぐ冷めるよう一口分だけ鍋からお椀によそってくれたのを匙に持ち替えて掬った」
と捉えれば器に当たる音が目立つのも納得できるかもしれない
考えすぎだと思われるかもしれないが、宣伝として
「フォーリーによって録りおろしたこだわりの環境音で、高い臨場感を味わえます」
みたいに期待を煽られて聴くと『これが"正解"なのか』と感じてしまう。
良いとか悪いとかではなく、別にSEがどうとか触れられていなかったり
誰が作ったかクレジットされている程度のほうが「想像の余地」は残されるだろう。
苦労した分アピールしたいのは理解できるが、効果音は「気になったら負け」だと思う。
その証拠に【トラック3】は非常に満足した。
タオルで拭いてくれる音なんて別に聴いていて何とも思わなかったけれど
それこそが"自然"であり、癒やしの空間という臨場感でリラックスできた。
人は凄いものに惹かれるのかもしれない、けれど凄いからといって満足するかどうかは別だ。
正直言ってSEオフのトラックも同梱されていれば嬉しかった。
我々はあくまでもエンドユーザなので「どう作られたか」よりも
「どう出来上がったか」をアピールしてほしい。
これだけ書いといてなんですが、
序盤は元気になってほしい一心で看病してくれるのに
終盤になると次のデートをせがんできたり
甘えたい気持ちが我慢できず背中に抱き着いてくるところが
可愛らしくてキュンとしたので是非そこを楽しみに聴いてください。
まだまだ甘えん坊な妹、コトネちゃんのために
休日を捧げる心地よさを味わう作品です。
いきなり何だと思われるかもしれませんが
「何気ない」って、演出としてめちゃくちゃ難しいんですよね
だって普通は「気になる」じゃないですか。
それでなくたって一歩間違えれば「退屈」になってしまう。
こういった簡単なようで意外と難しい演出が綺麗に整っている
というのが今作の魅力になっています。
せっかくの休みなのに、妹に連れられて近所の神社まで
しょうがないなあと思いつつ小さな身体を背負っていく。
些細なことにも目がいって度々話を振ってくる彼女に
他人よりは愛想よく、かといって当の本人よりはそれとなく
そんな調子で会話を続けながら歩いていく。
もちろんこれはこれで心地よい「何気なさ」なんですが
ちょっとした会話の間や、
ついついなんとなく適当な返事をしている間にも
まばらに走り去っていく自動車が震わせる空気や、
境内を進む途中で踏みしめていく砂利の鳴る音、
平日や休日なんて知る由もない小鳥たちの声が人知れず流れ去っていく。
「それ」がふとした瞬間、耳に入ってきて「なんだか悪くないな」とか思いつつも
また彼女の言葉を耳に入れ直して会話に戻る。
なんかこういう時間がすーっと過ぎ去っていくの、良いですよね。
『え?それトラック2だけの話でしょ?』と思った方、その通りです。
メインディッシュはトラック3&4です。
でも、やっぱり序盤の導入がしっかり作られているからこそ
リラックスした状態で「主役の音」に集中していけるんじゃないかな、と思います。
ギラギラしてるわけじゃない、でもどんよりしてるわけでもない
そんな「何気なさ」ぜひ堪能してみてはいかがでしょうか。
そういえば
『"えーえすえむあーる"って……あんま、喋ったりしないんだっけ?』
ってセリフ、可愛らしくてお気に入りです。
2017年01月14日