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2016年10月30日
進級し、新たな環境から、新しい出会いを盛り込んだ展開が
新鮮な読み心地を提供する”桑佳あさ”先生の、表題作・第十
九話から第二十五話までと、前日談及び特別編が収められた
長編作の三巻目。
印象的な収録作品は、新たな環境で出会った”お友だち”との
関わり合いを描いた、第十九話「シンガク的デアイ」。キャ
ラクターデザインが、少しだけ”お姉さん”になった主人公が、
新たな出会いを育んでゆく、お話でした。
”桑佳あさ”先生ならではの、作品内での”時間”が、ゆったり
進んでゆく感覚が、読者に独特な読み心地と読後感を、もた
らしてくれます。ほのぼのとした気分に浸れる、そんな一冊。
2016年09月24日
読んでいて、吸い込まれそうな女の子の真っ直ぐな”瞳”が、
強いインパクトを放つ”活火秀人”先生、表題作の七話まで
収められた長編・一冊目。
登場する女の子達の、陸上に対する”秘めた思い”に、ほだ
されて、元アスリートの主人公が、適切なアドバイスから
彼女達を導いてゆく、熱血ストーリー。
印象に残ったのは、主人公の”女性慣れ”していないトコロ。
一見、弱点の様に思いますが、ストーリーを通して考えて
みると、案外、彼最大の強みなのでは・・・と感じました。
私情を入れず、真摯に指導する主人公の姿が、読み手に好
感を抱かせ、爽快な読後感が味わえる。そんな一冊でした。
2016年09月10日
2016年09月03日
背景画も含めた、丁寧に描き込んだ描写力と、巧みさが光る
人情話が、印象に残る”三浦みつる”先生の、表題作・全十本
が収められた作品集。
印象的な収録作品は、生き別れた”娘”を探している漁師の男
性。主人公が描いた春画を見て・・な「内股黒子父娘巡会」。
春画で生計を立てている主人公と、彼の”許嫁”なヒロインが、
些細なきっかけから、周りの人を”手助け”してゆく人情話で、
ストーリー展開に、巧みさが光ります。サクサク読める一冊。
2016年09月01日
2016年08月31日
2016年08月27日
繊細な描線で丁寧に描かれる主人公とヒロインが印象に残
る”酒井美羽”先生の”二本立て”作品集。
印象的な収録作品は、苦学生のヒロインが、家庭教師のバ
イトで知り合った主人公との恋愛を、紆余曲折のある中で
”成就”させる「年下シークの甘い誘惑」。数年のブランク
をおいて”再会”するヒロインと主人公が、ドラマティック
な、お話でした。
”ラブロマンス”で甘いストーリーなのに、フワフワした感
じはなく、しごく、現実的なテイストがキッチリ盛り込ま
れている”酒井美羽”先生ならでは、の、世界観。優しさを
湛えたストーリーが読み手を包む、柔らかな読後感の一冊。
2016年08月27日
シンプルな描線でスッキリと描かれたヒロインが印象的な、
”あづま笙子”先生の、表題作phase:1~12と、描き下ろさ
れたphase:EXが収められた長編作・一巻目。
印象的な収録作品は、男の子を意識しすぎてしまい、かえ
って不自然な行動をしてしまうヒロインと、周りの人に対
する気遣いが出来、優しい性格で”乙女”のような思考を持
っている主人公君との”出会い”を描いた、phase:1。二人
の外見的共通点から”カップル”と勘違いされる”出会い”が
記憶に残る、お話でした。
いろんな意味で”思い込みの激しい”ヒロインを、優しく見
守っている”乙女的思考”な主人公君が、絶妙なバランス感
覚で表現されていて、”あづま笙子”先生のフンワリとした
世界観がシッカリと息づいています。一コマ・一コマずつ
丁寧に読み進めたくなる・・・そんな気持ちにさせる一冊。
2016年08月20日
精密に描き込まれた”背景画”の丁寧さが、ひときわ、印象
に残る”三浦みつる”先生の、表題作七本と二話完結の短編
一本を収めた作品集。
印象的な収録作品は、”OL”になったヒロイン。発注ミスで
困っている彼女を助けようと、その商品を引き取ろうとす
る主人公君・・・な「おれの仕事、あいつの仕事 の巻」。
”漢気(おとこぎ)”に、こだわりを持ち、相手の気持ちを尊
重・大切にしている主人公君と、そんな彼が大好きなヒロ
インが、周りの人たちに助けられたり、助けたりするスト
ーリー。主人公君とヒロインが、強い”絆”で結ばれている
ことを印象的に描く、爽やかな読後感を読み手に残す一冊。
2016年08月19日
猫の目の様にクルクル変わるヒロインの豊かな表情を多彩に
描写している”険持ちよ”先生の長編作・一巻目。
印象的な収録作品は、隣の家で”民宿”をしているオジサンを
少しずつ”異性”として意識し始めた、才色兼備で快活なヒロ
イン。その民宿に、綺麗な女性が”お客さん・第一号”として
訪れて・・・な「第六話・初めてのお客さん」。”心の中”で
アレコレと詮索(せんさく)してしまうヒロインがなんとも可
愛い、お話でした。
登場人物を丁寧な描線で描く作画は、読んでいて強く印象に
残ると思います。快活なヒロインが”お淑やか”に変わってゆ
く”姿”を爽やかに描いた、開放的な読後感の一冊。