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2010年04月06日
二次大戦寸前の欧州を舞台にした異能力バトルもの。伝奇要素も入った物語。
好みはあるでしょうが、絵はかなりのレベル。私的には中でも男、特におっさんの表情がいいと思います。
物語も展開、配役と王道で、すいすい読み進められます。バトルの描写もなかなか。
問題点は、少しボリューム不足なところ。シナリオ量の割に風呂敷を広げすぎているので、少々展開が急になっています。
あと、ナチスやMI6などの組織は物語を整えるための舞台装置で、絶対的な要素ではありません。
政治的思惑とか、陰謀論とかは関係のない、純粋なバトルものです。熱い展開好きの人、複雑な話が苦手な人にもおすすめ。
…最後、まさかトラペゾヘドロンを出しくてくるとは予想外。無貌の神さん、いつもお疲れ様です。
2010年04月05日
前半と後半で雰囲気が変わるアドベンチャー。前半は軽いホラー風味、後半はバトル多めです。
そういうのが苦手な人もいるでしょうが、作品の主軸が変わるわけではないですし、燃え展開好きとしては満足。
シナリオボリュームもかなりあります。私はオールクリアに11時間ほどかかり、値段を考えれば十分以上の文量です。
また、左右に表示されたキャラの表情が色々変化するので心情がわかりやすく、感情移入しやすくなっています。
ところどころに文章の粗や誤字、キャラの表示ミスなどがありますが、かなり燃える良作。おすすめです。
2010年03月09日
文章はさくさく読めるし、全体のシナリオも短い、少しの時間で楽しめる作品です。
短いながらも和風伝奇として良くできていて、ゆったりと世界観に入っていけました。
ENDコンプも難しくはありません。…一度、どの選択肢がキーなのかわからなくなったら苦労するかもしれませんが。
私は、一度たどりついた展開に二週目以降なかなか入れず少し苦労しました。
あと、ミニゲームのヒット&ブローですが、私はなんとか正攻法でおまけを全て見られました。
でも、苦手な人は一つずつ数字を総当たりしていくごり押し作戦でも何とかなると思います。
慣れてくれば、時間短縮の方法とかもわかるでしょうし、意外と総当たりだけで一瞬で終わる時もあります。
ミニゲームもすぐ終わるので、最近時間が無いという人にもおすすめ。
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2010年03月04日
紹介文にもある通り、徳川家周辺を描いたゆるゆる歴史漫画。
一々ネタ解説をするのは無粋ですが、同じ戦国好きとして、
そうなのかと思わされることや、ですよね〜と頷かされることが多く、色々と楽しめました。
いや、私は相良、島津、龍造寺とかの西側や、最北の蠣崎とかが大好きな変わり種で、
徳川含めた関東はあまり詳しくないんですけどね。まあ、ある程度の知識はあるつもりです。
まあ、私の話は置いておいて、とりあえず、忠勝が可愛かったです。そう、あの猛将はすっごく部下思いなんですよね。
戦国好きの同好の士であれば、一読をお勧めします。
あ、でも武将のキャラが自分の中で固まってしまっている人はやめた方がいいのかも、ですね。
…あと個人的には徳川といえば、織田信長との固い友情を思い起こします。
他のレビュアーの方も書いていらっしゃるように、あまり時代物っぽくない時代物。ゴスロリとか平気で言います。
時代がかった言い回しというものはほとんどないので、時代小説は苦手、という方でもすらすら読めると思います。
…逆に、本格的な時代小説を愛読している人は、世界観と言葉に違和感を感じてしまいそうですが。
わずか三日の物語であるにもかかわらず、シナリオは濃厚で、十分な長さを持っています。
登場キャラクターも多く、それぞれに魅力的。
立ち位置的に正統派なキャラである主役三人の魅力は当然として、良い意味で空気クラッシャーな龍巻が個人的には一番。
時代小説の文体とかは苦手だけど時代物は好きだという人、単純に良質なADVを求めている人におすすめ。
…ただ、それなりに人は死にます。だから、人が死ぬ物語や流血表現がダメな人はやめておいたほうがいいかと。
ある種の幻想文学のような雰囲気があり、あっさりとしていながら味のある文章の作品でした。
シナリオの分岐点を探しながら、過去と現代の視点を行き来するシステムは、良く作られていて面白かったです。
キャラクターもそれぞれに魅力的、立ち絵がある人も、ごく一部の無い人も、物語の中で生き生きと動いてくれます。
あと、作品紹介とサンプルをご覧になればおわかりになると思いますが…女の子の絵が可愛い。
私は、ほっぺたがふっくらとした、柔らかそうな女の子が大好きで、もう立ち絵を見てるだけで可愛さに悶えそうでした。
特に、半眼になった表情の可愛さは私の中で至高。アレを見れただけでも買った価値は十分。
と、趣味は置いておきましても完成度は高く、無駄なく作られたシナリオはとても面白いです。
ミステリーとファンタジーの真ん中を行くような、そんな幻想的な作品が好きだという人、興味があるという人は、是非やってみてください。
2010年02月04日