2024年03月27日
買うだけ買って積んでいた『わたし、二番目の彼女でいいから。』のASMRが発売されたと聞き興味本位で買ってみました。
聞いた感想としては最高の一言です。本編を読む前に推しが決まってしまいました。
そしてASMR視聴後すぐに積んでいた本を読破してしまいました。
本編を読んでなくても十分楽しめましたが本編を読んだ後に聴くとより一層楽しめました。
積んでしまっていたことを後悔しつつ、読むきっかけになったこの作品に感謝しています。
シナリオ、キャラクターの設定、声優さん、音響が完璧な調律で泣かせに来ます。
普段は音声作品をリラックス目的で聴いているのですが、ここまでストーリーにのめり込んで聴いたのは初めてでした。
音声作品の新たな可能性とともに彼女とのリアルな生活を感じとって過ごした1時間50分でした。
この経験は忘れることなく心の中にしまって大切にしておきたいと思います。そんな暖かい心になれる作品でした。
喫茶店が大好きな砂虫先生が喫茶店を愛でる部活動、茶店活に勤しむエッセイ漫画です!
部活動で調べたことを発表するのと先生の体験談や思い出話のバランスがとっても良くて凄く読みやすくてスラスラ読んじゃいました!!
お花やお姫様、食べ物、飲み物の作画がとっても上手くてどれも素晴らしかったです!
喫茶店を通して人生を感じる感覚がとっても素敵でした!
最後の猫ちゃんもとっても可愛かったですー!
ツンデレって良いですよね。素直になれない不器用さが魅力的ですよね。
しかしそれは「はいはい、素直じゃないんだから」と理解出来る人物が居てこそ輝く。悪く捉えてしまうと、社会や人間関係の適応能力に欠けると言えるかもしれない。二次元的適応力の欠如。
片や現実で苦しむ方の多い精神疾患のうつ病。環境に順応できなかったり、人間関係に酷く悩んでしまったり…。「適応」という観点を持つと、意外にも共通点があるのだなと気づかされました。
それが最悪の形で出逢ってしまったのが今作です。
後輩は自分の恋情に手一杯なのもあってか、先輩の異変に気づくこと叶わず、攻撃的な愛情表現しか出来なかった。
先輩は極限まで追い詰められていなければ違ったかもしれないが、後輩の隠された想いを汲み取る精神的余裕が尽きていた。
うつ病を周囲に打ち明けるのは非常に勇気の要ることと思います。でも死して尚幸せを願う程愛する彼女には話せていたなら…と思わずにはいられない。なんとも悲劇的な相性のふたり。
個人的には、虚構と現実双方を砕け散る勢いでぶつけ合った興味深い作品であり、とても哀しい物語だと受け取りました。
自分自身うつ病で、初拝聴後はやはり落ち込みました。おすすめはせざるを得ないものの、精神状態に不安のある方はやはり気をつけられた方が良いです。きっとずーんとしちゃいます。
腐敗が進む身体の側に寄り添ってくれて、本当の気持ちを教えてくれて、冷え切ってしまっているであろう心臓が温かくなった気がしました。非道いとわかりつつ彼女には一命を取り留めていて欲しいけれども、嬉しかったです。
2024年03月27日