本シリーズを聞いていた人なら少なからず「村前さんと恋人になれる世界線はないものか」「でもきっと他のお客さんにも同じことを……」というモヤモヤを抱えたことがあると信じていますが、それを全部吹っ飛ばしてハッピーエンドにしてくれたのが今作です。monoBlueさんに感謝しかありません。
既に多くの方が触れていますが、私も特に花火前のトラックが一番衝撃でした。あ、良い意味で。
今までのシリーズでの行為は本当にヒロインへの『おもてなし』に100%振っていたんだと理解させられてしまうほど村前さんからの熱量がすごいです。聞いてるだけでその熱にあてられてどろどろになりそう。
もちろんその他のトラックも今まで乗せられていなかった村前さんからの想いをこれでもかと真正面からぶつけてくれます。
甘さ、えっちさ、濃密さ、幸福感、間違いなくシリーズで一番だと感じました。強いて言えば、今作は「癒し」の要素は薄めかもしれません。何しろ村前さんもヒロインもそれどころではないので(笑)
館主とお客様ではなくなったのでご飯は二人で作っていいし、村前さんが甘えてもいいし、村前さんの方が遅く起きたっていいんだと様々な場面で示されたのがとてもほっこりしました。寝起き村前さんの舌足らずな声は必聴です。
そしてそんな全編にわたって幸せと甘さを詰め込んだ今作の締めくくりが砂糖てんこ盛りで煮詰めたくらいあっまい声音だったので顔を覆いました。ごちそうさまです。
ヒロインが退職して紫月園の人になる日も遠くなさそうですね!