電子書籍 > イースト・プレス > 硝子の檻の虜囚

         
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販売日 2011年05月27日
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その他
ページ数149
ジャンル
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作品内容

不慮の死を遂げた県会議員・牧岡の一人息子の実紀は、
父親の政敵であった高野に引き取られることを拒み、密かに家を出る。

…それから2年。
かつて兄のように慕っていた父の元秘書、宏晃と再会するが、彼は怜悧で非情な男に変わっていた。
宏晃に捕えられた実紀はマンションの一室に監禁され、
ヤクザの組長への貢物として、ありとあらゆる調教を施されるのだったが…。

キチク☆眼鏡攻め★ハードラブストーリー!

イラスト みささぎ楓李

■本文より
「わかったよ。でも、話はここで聞く。オレはどこにも行かないから」
 強く宣言して、実紀は助手席に乗り込んだ。一応ドアは閉めたが、宏晃が車を動かそうとしたらすぐに逃げ出せるように、ドアロックの上に指を置いたままでいる。
 警戒心は緩めず、実紀は全身を緊張させたままでいた。
 宏晃は運転席側に回り、自分もシートに座ってドアを閉める。そして、室内灯をつけるとコートのポケットから何かを取り出そうとした。
「これを見てください」
 手はドアロックから離さず、実紀は顔だけを宏晃に向けた。その途端、口と鼻を白い布で塞がれる。
「っ…ぅ……」
 実紀は慌てて宏晃の手を引き剥がそうとした。だが、宏晃は体重をかけて、実紀を助手席のシートに押しつける。懸命に力をこめても、大きな手は剥がせない。
 息をすることができず、薬品臭を思いきり吸い込んでしまったために、すぐに実紀の躰からは力が抜けていく。
 自分はバカだ。やはり、宏晃なんかを信用するんじゃなかった。
 どれだけ自分を罵っても、実紀にはもう為す術がない。
(裏…切り者……)
 胸の奥底からひとつの言葉が、浮かび上がってくる。それは高野の家を出る直前に、実紀が宏晃に怒鳴ったものと同じだった。
 でも、それを口に出すことは叶わなかった。
 宏晃の手を掴(つか)んでいた指が、力なく滑り落ちる。何ひとつ抵抗もできないまま、意識はゆっくりと闇に包まれた。
 宏晃が車のエンジンをかけたことも、実紀は知らない。
 走る車に揺られて、深夜の道を運ばれていくしかなかった。


 だるさを伴って覚醒していく目覚めは、心地いいと言えるようなものではなかった。
 頭が鈍く痛み、躰が動かない。朦朧(もうろう)とした意識はなかなかハッキリと覚めてくれない。
 それでも、実紀は重い瞼(まぶた)を持ち上げる。
 目を開けても、視界は霞んでいた。自分の居場所がわからなくて、地面が揺らいでいるような不安定な感覚が気持ち悪い。
「目が覚めましたか? ずいぶん長く眠っていらっしゃいましたが……」
 低く、やわらかな声には聞き覚えがある。その声が実紀に安心感を与えてくれた。
 もうずいぶん昔のことのような気がするけれど、実紀はこの声が好きだった。この声に話しかけられるのが嬉しかった。
 傍にいてくれるだけで、いつも安心していられた。
「少し薬が効きすぎたようですね。私がわかりますか?」
 可笑しそうな声音の方に、実紀は顔を向ける。
 最初に瞳に映ったのは、眼鏡の奥にあるガラスのような黒い瞳。
「宏…あ……」
 当たり前のように声に出しそうになり、実紀は思わず口を噤んだ。
 唐突な違和感に襲われる。
 宏晃が傍にいるはずはない。傍にいてくれるのが嬉しかったのは、まだ自分が高野の家にいたときの話だった。実紀はもうあの家にはいないのだから。
(え…っ?)
 その瞬間、実紀の意識は急激に覚めていく。
 暗い路地で、宏晃と再会したことを思い出した。父の死の真相がわかったと言われ、車に乗って、それから……
 慌てて起き上がろうとしたのだが、叶わなかった。その理由が、両手を上げた状態で、ベッドヘッドのパイプにひとつに縛られているからだということをようやく認識した。
 腕には皮の拘束具が嵌(は)められ、鎖でパイプに繋がれている。それだけではなく、実紀は全裸にされ、脚をM字型に開かれた状態で、皮のベルトで膝を固定されていた。脚を閉じることができないように、そのベルトもベッドに繋がれている。
(なんで…こんな……)
 実紀は激しい羞恥に襲われた。だが、それだけを意識していられないほど、自分の置かれた状況は異常だった。
「どうしました? まだ目が覚めませんか?」

作品情報/動作環境

作品番号
BJ008211
ファイル名/ファイル容量
BJ008211.zip / 5.79MB (6067124Byte)
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