電子書籍 > イースト・プレス > 魔王の若妻!?

         
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販売日 2011年05月20日
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全年齢
作品形式
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その他
ページ数145
ジャンル
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作品内容

幼い頃、魔王から印をつけられ、ついに花嫁として迎え入れられることになったリーマン、水穂。
魔王の泰昭が社長に就任したため、昼は秘書、夜は新妻として日々その身を使って精の熟成に務めることに…。

ある日、帰宅すると黒いスーツを着こなしたダンディな紳士が…。
なんと泰昭が執事を呼び寄せたのだという。
その上、社内には思いがけないライバルが…。

傲慢な魔王様に翻弄される、健気な水穂の受難愛

イラスト わたなべあじあ

■本文より
「何がだ? 抱いていった方がいいのか?」
「そうじゃなくて」
 さすがにホテルの廊下で抱き上げられるのは、避けたい。つい身体が逃げそうになったが、泰昭の腕に引き留められた。
「やはり、疲れているのだろう? 足がふらついている」
「いえ、そういうわけじゃ」
 苦し紛れに笑ってみせると、そのままスウィートルームへ連れ込まれた。
 リビングの正面はガラス張りで、夜景が望める。隣のベッドルームには、きちんとメイクされたキングサイズのベッドが鎮座している。
「え…っとお…」
 すぐにベッドインするよりは、食休みがしたかった。できることなら、仕込みも淡泊に終えて、ゆっくり朝まで眠りたい。
 先にシャワーを浴びたいと言ったら、かえって誘いをかけたと思われるだろうか。
 水穂が対策を考えている間に、泰昭はミニバーに入ってしまった。
「何を飲む? 食事の時、あまり飲んでいなかっただろう?」
「食べるのに手いっぱいだっただけ。泰昭こそ、俺がやるから座って」
 泰昭の方から、場が持つ提案をしてくれたのに感謝して、水穂は自分もミニバーに立った。
「ウィスキーがいい? あ、昨日も飲んでたから、他のにする?」
「この瓶でいい」
 手近にあったのは、スコッチウィスキーらしい。水穂は詳しくないが、ラベルに見覚えがあった。
 無造作な手つきでグラスに注ぎ、泰昭は飲もうとして顔を顰めた。
「どうしたの?」
 一杯ぐらいは自分もつきあうつもりだった水穂は、驚いて泰昭を覗き込む。
「香りがよくない。昨日、執事が持ってきた方が良かった」
 匂いをかいでみても、水穂には普通のウィスキーに思えた。
「おいしくない…とか?」
「好みではない」
 酒は嗜好品で、もとから無理に飲むものではない。
 魔王にとっては、人間以上に意味がないだろう。食事すら、つきあいでしか口にしないのだから、酒などなくても困らないはずだ。
 しかし、泰昭はどことなく不機嫌になった。
「久しぶりに旨いのがあったから、そういう気分だった。台無しだ」
「はあ…」
 よくわからないが、アルバートがイギリスから持ってきた酒が発端らしい。儀式で供物を捧げる話をしていたから、そうした酒なのかもしれない。とすると、水穂が思うより、魔王は酒好きなのだろうか。
「…さっき、日本酒を飲んでたよね。あれは大丈夫だった?」
「風味が違うが、悪くなかった」
 思い出したのか、少し表情が和らぐ。高級割烹にふさわしい銘酒だったのだろう。水穂が平気な庶民向けでは、あの場で怒っていたのかもしれない。水物しかとらない魔王ならではの、厳しい基準があるようだ。
「食べ物にはうるさくないのに、お酒にはこだわりがあるんだね」
 新しい発見だった。水穂が熟成する精だけが糧だから、人間の飲食物は関係ないと思っていたが、多少のこだわりはあるらしい。
「そうか?」
 ほのぼのした気分になった水穂だが、泰昭はあっさりした態度だ。
「どういうお酒がいいのか、アルバートさんに教えてもらうよ。日本で手に入るといいけど」
 泰昭が喜ぶ酒の銘柄を覚えようと、水穂は浮き立った気分になる。
 恋をすると、相手を知りたくなるという。こうして、少しずつでも泰昭と理解を深めていければ、意思疎通も楽になるというものだ。
 泰昭が残したウィスキーを飲もうと、水穂はグラスを持ち上げた。
「あっ…」
 しかし、泰昭の腕に抱き竦められ、グラスはそのままカウンターに転がる。割れこそしなかったが、琥珀の液体が広がり、カーペットへとしたたり落ちた。
「ちょ、ちょっと待って。泰昭!」
 カウンターから落ちるウィスキーを、泰昭の指が数滴、受け止めた。そのまま、水穂のくちびるを濡らすように撫でる。
「な、何…んん…」
 背後から顎を持ち上げるようにして、泰昭は水穂の湿ったくちびるに口づけた。
「ふむ。こうすると、おまえの香りと混ざって旨くなる」
 まるで口説き文句だが、泰昭は意識してのことではないらしく、表情も変わらない。
「ばかっ」
 水穂の方がいたたまれなくなって、顔を赤くした。

作品情報/動作環境

作品番号
BJ008209
ファイル名/ファイル容量
BJ008209.zip / 6.22MB (6522917Byte)
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