電子書籍 > イースト・プレス > 闇に棲む獣の愛し方

         
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販売日 2011年02月22日
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全年齢
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その他
ページ数158
ジャンル
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作品内容

高校生の臣人は、国際的私立探偵の父と二人暮らし。
ある日、父の出張でひとり留守番中の臣人のもとに精悍な金髪美形が転がり込んできた。
神秘的な瞳をもつ、彼の名はケイン。
父の友人でイギリス特殊部隊SASの元隊員の彼は事故の後遺症で視力を失っており、日本で治療を受けるという。

そんなある晩、酒に酔ったケインは臣人を恋人と間違えて抱こうとする…。
どきどきビースト・ラブ!


【抄録】

「オミトには、知っておいてほしかったんだ……闇の中で、俺はずっと一人だった。どこにも、仲間はいない。絶望が、俺を殺しに来るのを、ただ待っているしかなかった。シンタローが、俺に日本へ行けと勧めてくれて、俺は、この祖母の国を死に場所に選んだ」
「ケインっ!」
 死にたいと望むほど、ケインが追いつめられていたのだと聞かされれば、よけい臣人に何か言えるような立場ではなかった。でも、死なせたくないのだと、立ち止まった道端で長身の男を両手で掻き抱いた。こうして触れ合えるほどケインの近くにいるのに、無力で小さな自分の手がもどかしくて、情けない。
 硬く強張っている臣人の手首に、ふいに長い指が絡みつき、噛みつくような激しさで掌へ口づける熱い感触に、「あっ」と短い悲鳴を上げた。
「この手が、闇の中の俺を抱きしめてくれた。天使が、いた。シンタローの言うとおりだった」
「ケイン……ケイン、俺は」
 天使なんかじゃない。なんの力もない子供だと訴えたくて、でも身を屈(かが)め痛いほどしがみついて、救いを求めてくる男を突き放せない。
「ここにいてくれ。俺の側にいてくれ」
 祈りにも似た哀願を、静かに啄(ついば)んだ。欲望のないいたわるだけのキスで、震えている唇や頬をなだめる。
(天使には、なれないけど)
 奇跡なんか起こせない。ケインの目を治すことも、苦しみを取り除くこともできないけれど。
「側にいるよ、ケイン。だから、安心して」
「オミト……I love you.」
「えっ?」
 うなじを掠めた低い囁きに耳を疑って、驚きに高まる鼓動を感じながら、酔っ払いと胸の内で苦笑した。酔うと決まって臣人に抱きついてきて、「リズ」と母の名前を呼ぶ父と同じだ。きっと混乱して恋人と間違えているんだろう。
「ほら、ケイン、しっかりして。もうすぐ家だから」
 くずおれそうな四肢をなんとか支え直して、臣人は再びしんと冷えた夜道を歩きだした。
 玄関を入ってすぐの部屋なのが幸いだった。なんとかドアを開けて、広い背中を両手で中へ押し込み、ふらつく男をどっとベッドへと誘導する。臣人自身もバイトのあとでこの重労働には、ぐったりしていて、一緒になってベッドへ倒れ込んだ。
 傍らに目を向ければ、男の頭は上手く枕に落ち着いていて、すでにすやすやと平和な寝息が聞こえてくる。とてもシャワーを使えるような様子じゃないし、今夜はこのまま眠らせようと、「ケイン、パジャマに着替えたほうがいいよ」と声をかけてやる。
 もちろん、ケインからの返事はなくて、仕方なく、最後の重労働をするべく起き上がり、着ている服を脱がせにかかった。セーターとTシャツをひとまとめに捲って、子供にさせるように腕と首を抜き取る。
「ほら、手、こっち」
 とても子供のようにはいかない重い腕を引っ張って、逞しい裸の上半身をシーツの上へ戻す。そして、ジーパンのボタンに手をかけた。
「Don't do mischief.(いたずらするな)……Chris」

作品情報/動作環境

作品番号
BJ008157
ファイル名/ファイル容量
BJ008157.zip / 2.58MB (2704962Byte)
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