一陣の光さんのレビュー一覧

胸元に視線集中な、アイス食べてる女の子が目印。
初めての混浴でダイナマイトボディ炸裂とか
好きな女の子がエッチなビデオに出演?!とか
褐色美人の先輩と・・・とか
満員電車のOLが、アイドルのような、きれいな顔立ちの男の子と・・・とか
憧れのシチュエーション満載。

読んでいて”身につまされる”現実的な物語が
記憶に残る”酒井美羽”先生の短編集。
印象的な収録作品は、仕事漬けの毎日を送る
ヒロインが、社長の”愚痴”を聞いたことから
はじまる、表題作「マジメ女でご免なさい」。
立ち上げた会社が”成功”してもオトコとして
魅力的とは限らない・・・。似たもの同士の
ヒロインと社長の彼が、印象的な短編でした。
世間話の様な、現実的で細かな”話(ネタ)”を
丁寧に拾い上げて、物語にまで”昇華”させた
”酒井美羽”先生の、脚本力が生きている一冊。

入学した学校の寮で、主人公君を待っていたのは・・な
”あろうれい”先生の長編作・一冊目。
読んでいて感じたのは、華やかなヒロイン、個性的な同
級生や精悍な指導教官などの多数、登場する女性キャラ
クターが丁寧に描き分けられているところ。
軽快に進行するストーリーで、読後感も良い一冊。

考え方や性格が、まるで正反対な双子の姉妹を中心に
会社の同僚や上司など、周りの人々とのかかわり合い
を描いた”辰巳ゆめ”先生の、四コマまんがをまとめた
作品集。連載時の歳時記などがテーマになっています。
印象的なのは、双子の姉妹の脚線美と、OL時の制服が
上手く描かれている点。ギャグのテイストが、強めに
なっていますが、見どころは、上記の点だと感じまし
た。サクサク読める四コマ作品。

清潔感のある、清楚な女性キャラクターを魅力的に
描く”美波リン”先生の短編集。
印象的な収録作品は、温泉の取材に訪れた主人公が、
出会った、健康的美人の女将(おかみ)は・・・な
「乳白色の甘い湯女(ゆめ)」。
人恋しくなっていたヒロインが、主人公との出会い
から、新たな一歩を踏み出すストーリーが軸になっ
ています。

表題作は、難攻不落のヒロインをゲームアプリで篭絡
した主人公君に、本当の恋愛感情を、彼に抱き始める
ヒロインを繊細に描いています。
読んでいて印象的だったのは、強制的に快感を送り込
まれ、表情を”トロけ”させていたヒロインが、主人公
君への恋愛感情を深めてゆくにしたがって、穏やかな
表情に変化してゆく点。”鷹那優輝”先生は、心理面の
感情表現を、キャラクターの表情へと巧みに描くのが
”上手いなぁ～”と、強く感じました。

鮮明な、前世の記憶をたずさえた、小さな女の子が
ヒロインの”桑佳あさ”先生・長編作の二冊目。
印象的な収録作品は、前世の時に住んでいた”お家”
に出掛けたヒロイン。久しぶりの、その場所は・・
な「ツイオク的タビジ」。
時間軸を超越した”人と人とのつながり”を、繊細に
描いていて読後、静かですが、深い感動につつまれ
る、目頭が熱くなる一冊。

”あか抜けない”女性が、少しづつ、華やかになっ
てゆく・・・・そんな、ヒロインの描き分けでも
表現されている、地味な日常から、華やかな世界
へと”転身”してゆくヒロインを描いた、サクセス
ストーリー。慣れないことに戸惑ったり、些細な
ことに、つまづいたりしながら、成長してゆくヒ
ロインが魅力的。原作者の”実体験”が元になって
いる様で、展開にリアリティを感じました。

女子陸上部の部長なヒロインと、男子なのに同じ部の
マネージャーをしている主人公君には、他の子達には
秘密にしている”コト”が・・・な、表題作全十三話を
収めた”花巻かえる”先生の長編作。
読み進んでゆくとヒロインが何故、主人公君を選んだ
のか、語られている”仕掛け”が施されていて、骨太な
構成力を感じさせてくれます。筋肉質で引き締まった
女の子たちの体幹と、優しく・柔らかく描かれた主人
公君との、身体表現の”差”も、上手く描き分けられて
いる様に思いました。
”仕掛け”に気付くと作品全体が”別の顔”をみせる一冊。

選手生命の危機を、周りの人たちの支えで乗り越え
成長してゆくヒロインを描いた”武蔵ダイチ”先生の
長編作。読んでいて印象的なのは、ヒロインの前向
きな「あきらめない」気持ち。その気持ちに触れた
周りの人々の”変化”も丁寧に描いています。
”武藤ダイチ”先生の伝えたかったことが、読後、記
憶に残る作品でした。