穂積さんのレビュー一覧

レビュアーランキング 1 (役に立った数:1,056)
投稿数ランキング 30 (総レビュー数:259)
259件中 211~220件目
ブラックバイヤーガールズ - 帝国百貨店裏外商部 - 1巻
ワニブックス / けんたろう
660 / 18pt (3%還元)
人気漫画家、けんたろうが描く新作はガールズバトルアクション!
青年 青年コミック 格闘

Oh!Great!と言いたくなるような素晴らしく美麗な作画に見惚れて購入しました。
蓋を開けてみるとその画力はそのままに、サンプルで公開されているページからは想像もつかない超展開に駆け上がって行く作品です。
もっとも、大まかな方向性は[ジャンルタグ]が物語っています。
つまりは少年漫画のような王道ファンタジーバトルをしつつも、青年コミックらしく適度なエロを散りばめた作品です。
ノルマでもあるんじゃないかってくらい、おっぱいポロリが頻発する印象で、躍動感のある構図でHなハプニングを彩っています。
OL+バトルアクションというのはあまり見ない組み合わせで、端正な絵も相まって魅力を高めています。
それら全てを踏まえた上で主人公の個性が際立っています。
[作品内容]に書いてあるように主人公のOLはエレベーターガールに憧れるものの、希望の職場からは遠ざかり意気消沈しています。
一方で、日々の生活や仕事ぶりは天真爛漫というか能天気というか、リアクションも喜怒哀楽も激しく、見ていて面白い反面、こんな娘がそばに居たら疲れるだろうなと思います。
しかし、話が進むにつれて立派に主人公の素質を持った天性を見せ始め、惹きこませてくれます。

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キ〇ナアイ倶楽部
美術部
550 / 50pt (10%還元)
インテリジェントのスーパーAI、世界初のバーチャルY〇uTuber「キ〇ナアイ」本!彼女の魅力をフルカラーマンガでお贈りします。
  • 販売日: 2017年08月17日
  • 販売数: 29
  • (1)
  • (15)
  • レビュアーオススメ!

2017年08月18日

ハッキリ言ってキ○ナアイといきなり言われて聞いたこともない人の方が多いと思います。
キ○ナアイさんの長い歴史の中では私もつい最近知ったばかりのにわか野郎のたぐいです。
それでも、初めて見た瞬間から心を鷲掴みにされてしまいました。
あのAIとは思えない流暢なトークスキル、止まる事のないアクション、内部事情ぶっちゃけスタイル等々、色々斬新で驚かされ笑わされました。
と、ここまでは元ネタであるキ○ナアイさんへの情熱です。
肝心な本作はフルカラー漫画で、キ○ナアイさんのプロフィールやこれまでの軌跡を紹介する内容です。
動画を見ていた身からすると懐かしさを感じ、再度見返してみようと思わせる効能がありました。
反対に、初見の人にとっては入門編として申し分ないダイジェストの機能を有しています。

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非日常性バイアス
竹書房 / かるま龍狼
680 / 18pt (3%還元)
エッチな瞬間移動とか。スケベな時間停止とか。ヤラしい人類滅亡とか。非日常の世界で繰り広げられる日常的で性的なヒトコマ。
青年コミック

奇想天外な初期設定を起点とするショートストーリーが詰まった短編集です。
ご親切にサンプルに目次ページが掲載されているので、それを見ればわかるように全23話収録で、一話あたりは8ページで統一されています。

23話もあるだけに、変な表現ですが、定番な奇想天外から奇怪な奇想天外までバリエーション豊かです。
前者の筆頭なのがサンプルに掲載され、目次で言うと1話目にあたる「いれかわ」です。
人とぶつかると入れ替わってしまう体質の少年が女の体で、Hなトラブルに巻き込まれる話です。
男女入れ替わりと言えば奇抜ではあるものの、大ヒット映画でもお馴染みの定番です。

反対に、後者の代表例は表紙を飾っている「おおつま」だと個人的には思います。
絵を見てもわかるように、容姿としては何の変哲もない日本の奥様でありながら、身長は紛れもない巨人という類を見ない作風です。
引きの絵ではビル群が巨大奥様の腰の高さにも届いていない怪獣のようなサイズ感ではあるものの、周囲の町の人は見慣れた光景らしく、恐れる様子もなく順応しているのがシュールさを際立てています。
その人並み外れた巨大さは性欲の解消には不都合なようで、好機を得た彼女が自分を抑えられなくなってしまうダイナミックなエロを提供してくれます。

以上の2例からわかるようにタイトルの平仮名4文字は端的に主旨を表した単語となっていて、他の21話はそこからある程度想像がつくかもしれません。
奇想天外すぎて馬鹿馬鹿しい話もありますが、っていうか大半がそんな感じですが、それでも一応はエロとして機能している所が感心してしまいます。
ハッキリ言って全弾命中する人は少ないかもしれない反面、下手な鉄砲も数~の論理で一定の打率は確約できる作品です。

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ふたつのラセン 後編
GOT / match
330 / 9pt (3%還元)
遂に明らかになった、南と北の衝撃の関係。戸惑いを隠せない南に、淡々としかしどこか嬉しそうに北は自らのことを語り始める--。
感動 姉妹 制服 青年コミック 純愛 百合
  • レビュアーオススメ!

2017年07月18日

おかしいと思ったんですよ。
前編・中編と読んで来て、貧家の少女は少し短気な所はあるけど健康的で義に厚いし、富裕の少女は少し金持ちの鼻にかけた所はあるけど献身的で思いやりを持っているし、どちらかに致命的な落ち度があるようには見えませんでした。
種が明かされてみれば、納得と言うか、不条理と言うか、歪みを一手に引き受けている存在に気づかされ、パズルのピースがはまった爽快感に襲われました。
今にして思えば伏線の隠し方が巧妙で、前編の時点で二人の関係はハッキリと明言しているし、中編の時点で屈曲の正体は示唆されていたと再認識させられ、まさに謎解きの醍醐味が感じられました。
そして、感情描写が秀逸です。
貧家の少女の激情、富裕の少女の葛藤、どちらも自らの信念に従いつつも、片方は自分を責め、片方は相手を励ます、高純度な百合カップリングが素晴らしいです。

蛇足ですが、この後編を開く前に、クイズみたいに「諸悪の根源」を予想しておくことをお勧めします。
当たり外れで楽しみが倍増すること請け合いです。
私は「誰?」は当たりましたが、「何故?」は外れました。

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非常に女性らしい観点の作品と言うのが率直な感想です。
サンプルに出ている、ばっちりメイクをしてから勇者と対戦などが好例ですが、個人的には露出度過多な服装に対する周囲の反応が最も印象的でした。
仮に男性的な観点ならば、魔王様のセクシーな格好は嬉しい限りであり、なんなら魔王様自身もセックスシンボルであることを意識したヤバい女として描かれるまで有り得ます。
しかし、本作の魔王様は部下からいやらしい視線を向けられている事に少なからずドン引いていて、胸元を手で隠す仕草が妙に乙女チックです。
つまりは作品全体として、リアルに羞恥心を持って、割とすぐにへこむ今時女子が感じられます。
それでいて魔王なので、勇者を迎え撃たなければならないのに、戦闘とは全く違った所を気にして一向に先に進まない「ある視点部門」の作品です。

文野さんの文具な日常 1巻
コアミックス / 榎本あかまる
594 / 16pt (3%還元)
離れ小島の二人席。牧田主任のとなりには、鉄壁対応で恐れられる新入社員の文野さんがいる。しかし、彼女に…
青年 青年コミック 日常/生活

魅力その1:超無口で無愛想なのに百面相
サンプルにも掲載の冒頭ページで語られていますが、本作のヒロインは半ば機械的なくらい無愛想です。
仕事に支障が出ないのか不思議なくらい、本当に数えるほどの単語しか口にしません。
その一方で、自分の世界に入っている時は意外と表情豊かです。
お気に入りのロケット鉛筆をウットリと眺め、文具知識で思わぬ敗北を喫しては頬を膨らませて拗ねたり、カラーペンで妙に女の自信を高めてドヤ顔を決めてきたり、元からの美人ぶりとも相まって一々可愛いです。

魅力その2:男心をくすぐる郷愁
[作品内容]に登場文具のラインナップが書いてありますが、ロケット鉛筆はもちろん、多機能筆箱やスーパーカー消しゴムなどはどちらかと言えば女子よりも男の子の方が夢中になったアイテムではないでしょうか。
それを美人OLが少年みたいに目を輝かせて、自慢げに遊ぶ光景は男から見れば親近感が湧いてきます。
特に、一見すると真面目そうなOLが筆箱を変形・合体させて楽しむ姿は一種のギャップ萌えです。

魅力その3:文具に夢中になると他が疎かになる
この美人OLは本当に文具が大好きです。
しかし、だからこそ文具以外が目に入らなくなることがあります。
読者視点を代行する主任が気になってチラチラ見ているのに気づかないのはその筆頭ではあるものの、まだ序の口です。
これの真骨頂は「社員旅行編」で発揮されます。
旅館に泊まります。
普段はビジネススタイルなOLさんも浴衣を着ています。
浴衣って激しく動くとズレてきます。
つまりそう言う事です。

  • レビュアーオススメ!

2017年06月17日

主人公はビール党の呑兵衛です。
主人公の友人もビール党の呑兵衛です。
主人公の友人の後輩はビール苦手舌だけど呑兵衛に付き合ってくれる良い子です。
描き下ろしも含めて全16話収録されていますが、モブを除いた主要登場人物はこの3人だけです。
つまりは仲の良いOLが飲む話です。
個人的には呑兵衛でもないし、コミュ障をこじらせて外食すら気が進まないくらいなのですが、本作を読んでいると凄くビールが飲みたくなります。
ビール嫌い舌の自分ですら、この感染力なので普段から飲む人にとっては準備万端で酒を用意しておかないと禁断症状が出るレベルかもしれません。
飯テロならぬビールテロ漫画と言っても過言ではありません。
それと言うのも、主人公達の飲みっぷりが旨そうだから以外の何物でもありません。
初めて入った怪しげな店の感想を言い合い、馴染みの店では安らぎを感じ、酔いが回ったら変なテンションではしゃいで、チープなつまみでも興奮するリアルな飲みの姿がここにあります。
そして、女子3人に違った可愛さがあります。
旨い喉越しのためなら浮いた行動もグイグイ行っちゃうボケ担当、明るい髪色とは裏腹に一番の常識人なツッコみ担当、呑兵衛のハイペースに付いて行く苦労人の遊撃手、性別はともかく誰しも思い当る友人が居るのではないでしょうか。
一方で、女3人だからと言って安易に萌えを求めず、むしろ仕事終わりのOLの疲労感がぐったりと伝わってきます。
しかし、だからこそビールが旨そうだし、あてが美味そうなのです。
余談ですが、個人的には4話過ぎたあたりでイメージCVがほぼ決定し、脳内再生しながら読んでいました。

白雪姫と黒タイツ (1)
eBookJapan Plus / 御影石材
495 / 13pt (3%還元)
黒川美玲(くろかわみれい)が転入した女子高の人気者は「白雪姫」と呼ばれる美人で清楚なお嬢サマ。
青年 青年コミック 学校/学園 ラブコメ
  • レビュアーオススメ!

2017年06月04日

予想以上に面白いと言うと失礼ですが、嬉しい誤算だったのは確かです。
予想外その一:熱過ぎる黒タイツ愛
あとがき曰く「黒タイツはかせる話描けば黒タイツいっぱい描けて色々幸せなのでは?」という欲望で出来上がった作品らしいです。
なので、黒タイツひいては長身美少女の美脚が大好きなら、条件反射で大好物間違いなしの作品です。

予想外その二:黒髪ロング眼鏡コミュ障が主人公でありメインヒロイン
表紙の左の少女が主人公視点で進行します。
反面、物語の性質上、攻略ヒロインのポジションでもあります。
背が高くて、目つきが鋭くて、黒髪が暗い印象の少女、おまけに人見知りまで揃ったら数え役満です。
由緒正しい女子校では怖がられて、同級生女子から敬遠されてしまいます。
ただ、このステータスはMな野郎が求める踏んでいただきたい女性像とも合致しているのです。
黒タイツを穿いたその足に踏んでいただくシーンは羨ましいだけでなく、そこに至るまでの難攻不落の城を攻略する過程にも感情移入して達成感に心躍りました。

予想外その三:白雪姫の凄さ
清楚で可憐で白雪姫の名に恥じない深窓の令嬢に「普段は」見えます。
しかし、本性が凄いです。
凄すぎてギャグです。
近寄り難いほどの高嶺の花からは想像もつかない一面にギャップで萌えると同時に、親しみ易さが感じられて良い意味で手の届くヒロインに落ちた印象です。

高岡さんの妄想経理メモ 1
コアミックス / pikomaro
594 / 16pt (3%還元)
とある総合出版社の経理部に勤務する高岡さん。勤続1年目のちょっと地味系女子。いつも通り、真面目にテキ…
青年 青年コミック
  • レビュアーオススメ!

2017年05月23日

サンプルにほぼ1話分掲載されている(と言うかオチを含む残り5ページ足せば完全に収録1話目なのですが)ので、それを見ればだいたい分かると思います。
要するに、経理課の眼鏡美人OLが領収書から自社社員の行動を推察し、間違った方向に妄想を全力疾走させてしまう話なのです。
ここまで酷いかどうかはさて置き、こういう思い込みが激しい人いる気がします。
それも含めて非常に現実的です。
いえ、主人公OLの妄想シーンはぶっ飛び過ぎているので例外として、経理のお仕事とか、ちょっと男女関係の話をしただけでセクハラ扱してくる女性社員がいたりとか、中小企業でも部署間は断絶していて何をやっているのか知り得ないとか、同じサラリーマンとして納得する部分が多々あります。
特に、経理の勘定科目の仕訳は簿記を知っている身から見ても間違いがなくて、感心するくらいリアル志向です。
もっとも、実際の私の会社にはこんな美人社員は居ないどころか、業種的に男女比すら偏っていて、かなり羨ましい職場環境です。
そう考えると、作者様の経歴が気になってきます。
作者様は本作以前からイラストレーターとして実績がある方で、その画力の高さは一目瞭然です。
反面、この現実味は一時的にでも経理課で勤務していたとしか思えないレベルです。
そのリアルの中で、OLが眼鏡を外すと方向音痴な妄想が炸裂するのは斬新で面白いです。
深夜帯のショートドラマ枠で実写化したら成功しそうだと思ってしまうタイプの作品です。
一方で、美麗な絵柄は本作の写実的なストーリーと親和性が高くて、この絵でもっと見てみたいとも強く希望します。

シンデレラゲーム(2)
竹書房 / 安達拓実
693 / 18pt (3%還元)
『クソ生ぬるいッ!』の一喝とともに やってきた闖入者の、下衆沼 その正体は、プライドと羞恥心を賭…
青年 青年コミック

タイトルはシンデレラゲーム2巻としか書いてありませんが、副題で「追い剥ぎポーカー編」と付けても良い内容です。
1巻は主人公の人物背景からゲーム番組の1~3回戦を描いて来たのから一転、この巻では一冊通して4回戦目の濃厚な心理戦です。
あとがきで作者様ご自身も「自分もこれ…どこまでゲームを理解してもらえる(中略)必死にわかりやすく描いたつもりですが」と不安交じりに書いている通り、難解です。
いや、ルール自体は簡単で、聞けばすぐにプレイできる種類の物です。
しかし、本家のポーカー然り4人の参加者の手の内を読み、顔色を窺い、選択肢を考えつくすと途端に難しくなっていきます。
語弊を承知で端的に表すなら「人狼ゲーム」に似ているかもしれません。
ゲームの戦略だけでも難しいのに、参加者は獲得賞金の増加に気を取られ、罰ゲームに恐怖して、さらに追い詰められます。
なお、その罰とは脱衣です。
サンプルにも出ている通り4人の参加者は主人公の他に、新体操、チアガール、チャイナドレスとあって元から薄着です。
しかも、衣服のパーツ分類の関係上、3回で一糸まとわぬ姿になってしまいます。
美女達は戦略性に目元を険しくし、脱衣を強要されて胸を手で隠しながら羞恥に頬を染め、大敗を喫して恐怖を叫ぶのです。
心理戦の部分は実を言うと付いて行けませんでした。
ところが、面白くないかと言うと違います。
テレビのスポーツ中継を見ていて、詳しいルールは知らなくても熱狂に引き込まれるのと同じ原理だと思います。
自信たっぷりにカードを伏せ、前半は優位に立ち回っていた美女が思いがけない反撃にあい、焦りに顔をゆがめる一方で、別の美女は勝ち誇ったように漁夫の利をかっさらう、リアクションの数々は見応えがありました。
そこに美麗な女体美が花を添えて、手に汗握るバトルとエロさが共存しているのです。

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