Aojisanさんのレビュー一覧

作品紹介の通り、着衣率驚異の1%以下になっており、どのページを開いても美麗な肌色が勢ぞろいしています。

一部ショタのおちんちん要素がありますが、基本はオールカラーのマイクロビキニ&全裸差分のイラストブックになっています。

骨格の微妙な凹凸や、塗りの質感がリアルな肌と身体つきを表現していて、実用的のみならずポーズイラスト集としても美麗さを感じさせるつくりになっています。

体当たり系の企画やエッセイ漫画は『この人の生活どうなってるの……!?』とハラハラしたりするものです。

それは体当たりする側が『我々一般人の生活と同じかそれより下』であると無意識に認識する向きがあるからかもしれません。
本作のすごいところは、一見すると寄る辺無い漫画家のエッセイ漫画のようでいて、実はそれなりに人脈のあるヒトだった。というところ。

そう、このマンガは読者をして『気のいいご隠居だとおもったら実は徳川三代将軍だった』『リュック背負った外国人観光客だと思ったら実はハイエルフの王子だった』のような面食らい方をさせてくれるのです。

にわかには信じがたい別世界の驚きが、雲の上の話へと切り替わっていく。
読みごたえが抜群にあります。

エロ漫画を読んでいたとします。
おおよそのエロ漫画に出てくる女性は理想像であって願望の化身なわけです。

巻末掲載の本作は、実在する作者(女性)の目線を、それも稀有な、稀有すぎる人生を歩む女性の目線を赤裸々に語ってくるのです。
なにが言いたいのかというと、ページあたりの読み応えが半端ないのです。

事実は小説よりも奇なりといいますが、作者の日常は漫画以上に漫画しています。
ゆるい日常エッセイ?ちょっとエッチな巻末漫画?とんでもない!

実在する作者の日常であるのに、いわゆる平凡な読者が想像する日常とは一線を画する体験と経験の数々。
圧倒的すぎて、もはや別世界に感じるほどの内容。
読み応えがあります。

総集編として『Dolls E』『DollsIII』が収録されています。
しかし、単品としてそれぞれ作品を持っている人にもおススメできます。

追加要素として新規に描かれたイラストはもちろんのこと、ストーリーテキストがよりわかりやすい筋運びに修正されています。

そのため、新規に作品に触れる人はもちろん、すでに単作品を持っているファンにとっても補完となるような嬉しいつくりとなっています。