mkyさんのレビュー一覧
レビュアーランキング | 235位 | (役に立った数:9件) |
---|---|---|
投稿数ランキング | 202位 | (総レビュー数:14件) |
いちおし作品
|
2022年01月14日
母親の恋愛遍歴かられないに対して否定的な攻めと、前回のお相手との関係から恋愛に臆病になった受け。
という二人が上巻で紆余曲折あって、付き合い始めたあとの話が描かれる下巻。
重そうな概要からは想像できないほど柔らかく甘くとにかく可愛い二人がお互いの心に素直になり、無事にくっついたのであれば、次にくるのはそう、二人に襲いかかる試練とすれ違い……ということで、下巻では二人のすれ違いとイチャイチャを上巻以上に楽しむことができる。
いや上巻でも散々イチャイチャしてくれた二人だが、下巻はそれに輪をかけてどえらいことになっているので是非セットでの購入をおすすめしたい。
ふわふわ可愛いだけではない積極的な受けと、クールな顔が剥がれて可愛さがマシマシの攻めのバランスが良いというか、対等な相手としてお互いを見ている感じが伝わってくるのが非常に良い。
あと個人的には、受けがジュエリーデザイナ―ということもあって、作中で色々な衣装や髪型をしているのが非常に好み。
おすすめできる良作品。
|
母親の恋愛遍歴から恋愛は脳の誤作動と割り切り、恋愛しない相手を求める攻め(カメラマン)と、一つ前の恋愛から特定の相手を作ることに臆病になった受け(ジュエリーデザイナー)の体から始まる関係を描いた作品。
この概要だけ聞くと仄暗さやどことない重さを感じそうなものだが、実際には非常に軽く、柔らかく、そして何よりも甘やかに、「セックスするともだち」から始まった二人が惹かれ合い、「恋人になる」までの様子が描かれており、柄にもなく胸がキュンと締め付けられる心地よさを感じてしまった。
ほんわかとしていて可愛らしく人懐っこい受けと、クールに見せて次第に可愛らしさがにじみ出てくる攻めの可愛いコンビだからこそ出る雰囲気なのだろうか。
もちろん、じれったいところやヤキモキさせられるところもあるが全体の印象で言えば歯ざわりのいい砂糖菓子を思わせる作品。
また、絵の質感も繊細で美しく色気もあり、非常に見ていて気持ちが良かった。正直作家買いできるレベルに気に入ったので、今後も追いかけていきたい。
|
お兄さんの自殺について、残された弟さんの視点から描かれた漫画。
淡々と語られる当時の状況や、お兄さんのこと、遺品や各種手続きについて……「自死」という本来重いテーマを扱っているにも関わらず、要所要所にくすりと笑えるような部分もあり、絵柄も相まってかそれほど重苦しいと感じさせるものではありません。
また、タイトルに「不謹慎」とついていますが、この作品そのものがご家族への弔いであり、ご自身の心中の整理に当たるのだと言うことがわかりやすくなっているので、不謹慎とは感じませんでした。
ああ、こんな形の弔いもあるのだなあと、目からうろこといういいかたは違うかもしれませんが、ストンとなにか腑に落ちるような感覚のある作品です。
|
2020年10月14日
TRPGのオンライン・オフラインセッションで使用する立ち絵用にと思い、ワンコインだったので購入。
現代物として使いやすい立ち絵が揃っているのですが、その中でも特に「ぽっちゃり系男子」と「おやじ」が入っているのが大変嬉しかったですね。
元はゲーム用に作られていた素材ということもあって、どの立ち絵も使い勝手がよく、クオリティがしっかりしています。オススメ。
2020年10月13日
前作でゆるやかに「しあわせ」になる道を進み始めた元男娼のナズナが、旦那様への「好き」を自覚して次にいこうとするお話。
元々男娼であったことも含め、相変わらず自尊心は低く自分の価値を低く見積もるナズナですが、旦那さまへの「好き」を自覚して精一杯になっている姿は非常に可愛らしいです。
まあ旦那様は鈍感の上に不器用極まりない人なのでまだまだ一悶着二悶着あるのですが、すれ違う二人がどう「しあわせ」になるのか、追いかけたくなる作品です。
オタクくんとたまたま同室になってしまったチャラ男くんが流れと勢いでセックスしてしまうというかチャラ男くんが掘られてしまう第1話。
メインの視点がオタクくんであることもあり、開幕から中盤までチャラ男くんは非常にデリカシーがなくテリトリーを侵害してくる人、として描かれますが、もちろんそれだけではないことが明かされるので読んでいてほっこりとしました。
ここからこの二人の関係がどう変化していくのか、チャラ男くんはチョロ男くんなのか、大変楽しみです。
|
陰間の青年(紫苑)が薬師の青年(能之)に引き取られ、そこで主人への思いを抱えながら共に生活をするお話。
紫苑の「角」とはなんだったのか、前回ラストで急変した二人の関係はどうなるのか……そのすべてに答えが出る最終話。
美しい異形の、歪んでしまった関係の、心に抱えた二人の思いの、その行き着く果ての果て。必見です。
|
陰間の青年(紫苑)が薬師の青年(能之)に引き取られ、そこで主人への思いを抱えながら共に生活をするお話。
前回のラストでは紫苑の抱える歪みが垣間見えていましたが、今回のお話で見えてくるのは能之の抱える歪み。
二人の間をつなぐのは情愛ではなく「旦那様(紫苑の主人)」という存在だけなのだな……というのがまた一層歪みを膨らませていくのだと思うと大変興奮しました。
ここから二人の関係はどう変化していくのか、二人の思いはどう変化していくのか、必見です。
2019年11月27日
陰間の青年(紫苑)が薬師の青年(能之)に引き取られ、そこで主人への思いを抱えながら共に生活をするお話。
紫苑は変わらずざっくばらんな物言いで能之との生活にも徐々に馴染んできているようですが、やはり主人への思いは変わらず……といってところ。
大変前向きにたくましく生きようとしているようで、どこか歪さを感じる描写がちらちらと見え、大変興奮しました。