hiro.kさんのレビュー一覧

精神疾患のひとつであるパニック障害を患った少女のお話。

まず、パニック障害をご存知だろうか?
身体的にはどこも悪いところは無いはずなのだが、例えば本作の主人公の少女のように、
突然めまいや手足の痺れが起こり、ひどいときには意識を失う、というものである。

作品の内容に戻ってみると、まず主人公の少女が前向きなところが良い。
なんとかして病気を治そうという気構えがあり、見ていて頭が下がる思いである。
家族やクラスメイトの中には、仮病呼ばわりするものもいて、
それが少女を苦しめるのだが、それも無理からぬことである。
はたから見ている分には、どこも悪いようには見えないのだから。
それが精神疾患のつらいところである。

しかしながら、少女の頑張る姿と、周囲に理解する人が増えていく様子が、見ていて心地良い。
この少女は病気だが、きっと自分の力でしあわせを掴んでいるのだと思った。

私は最初、この作品に興味はあったのだが、なにぶん古い作品なのでどうしようか迷っていた。
でも気になって、読んでみた。読んでよかったと思った。
たとえ今健康な人でも、本作を読めば、少女の姿に逆に励まされることだろう。

武器を持った少女達の創作イラスト集。フルカラーで10枚(10キャラ)です。
サンプル以外にどんな子がいるのかわからないと思うので、私の好みで何人か紹介を。

まずはオーソドックス(?)に、日本刀を構えたセーラー服少女。背景は当然血しぶきで。

お次は、髪の毛がくるくるカールなネコミミお嬢さん。この子は、金色の死神の大鎌を持っています。
ネコミミお嬢さん+死神の鎌という組み合わせが独特。

そして一番のお気に入りは、ぬいぐるみに囲まれたフリル服の少女。おそらく人形遣いですね。
この子の武器は、針です。裁縫針。
そんなものが武器になるのかとお思いになるでしょうが、実際にイラストを見ると納得します。
この発想はなかったなぁ。と感心しきりです。私はこの子を見れただけでも購入した価値があると思いました。

センス溢れる絵柄とレイアウトなので、作品紹介ページのサンプルを見て気に入ったのが1枚でもあれば、
「表紙買い」しちゃっていいと思います。
サンプルに出ている、ローレグパンツ丸見えの金髪ナイフ持ち少女なんか、かなり良いと思うのですがいかがでしょうか。

卯月杏奈さんが演じる彼女に、膝枕してもらいながらイチャイチャするという設定のボイスドラマです。

催眠や立体音響といった特別なことはしていませんが、本作にはそのようなものは必要ないでしょう。
なぜなら、可愛い声の彼女がひたすら甘やかしてくれる、というだけで充分満たされるからです。

途中の耳掃除シチュでは、音声が一時右耳オンリー、左耳オンリーになりますが、ここがポイントですね。
人によって右耳と左耳、どちらかが敏感なはずです。ちなみに私の場合は左耳です。
彼女の声を聴いているだけでも聴覚が敏感になっているのに、「フーッ」と息を吹きかけてくれる場面があります。
ここで、左肩やら左脇辺りがゾクゾクしました。

お話の内容も、就寝前を意識して作られているので、非常にリラックスすることと思います。
作品の長さも20分強と、長すぎず短すぎずで、寝る前には丁度良いでしょう。

余計なことは考えず、彼女の可愛い声をただ聴いていればいい、そんな作品です。
特に、最後の方で彼女がささやき声で語りかけてくる箇所はベタ甘です。
高級な砂糖菓子のように甘いです。
気になる方はお試しアレ。

紅月ことねさんが演じる姉妹が、両耳から催眠系癒しボイスをささやいてくれます。
作品紹介には催眠ボイスとありますが、私はそのほかにも、癒しなどの効果があると感じました。

まず、姉妹の声をハッキリと聴いて楽しみたいときは、エフェクトなしのバージョンを聴きましょう。
添い寝シチュなので、当然部屋は暗くして、目は閉じた状態が効果的です。
この使用法では、姉妹の声により、癒し、励まし、リラックス効果などが得られると思います。
なにより、紅月ことねさんの声を堪能できます。

催眠効果があると思ったのは、エフェクトありの方。
ヘッドホンで聴くことが多いと思いますが、ここはあえてボリュームを下げてみましょう。
そうすると、ささやき声にエコーがかかったような感じの声が両耳から聴こえてきます。
このときの感覚は、まるで夢の世界から姉妹がささやきかけているかのようです。
この感覚のまま、じっと体を動かさずに姉妹の声に耳を傾けることで、そのまま安らかに眠りに入れると思います。

作品の最後に10分の無音が挿入されているので、その間に眠ってしまう可能性が大ですが、
ここで眠らずに最後まで聴いていると、ちょっとだけいいことがあるかもしれません。

女子高生が主人公の4コマギャグ。
可愛い絵柄ですが、ブッとんだネタが多めです。

作者様いわく、「萌えはあきらめた」そうですが、変に萌えを狙った作品よりも、
本作のような自由すぎる作風の中で活き活きとしている女の子の方が、正直萌えます。
ただ誤解してもらっては困るのは、ネタはあくまでも自由奔放です。萌え狙い(多分)皆無。だがそこがいい。

無茶しやがって系のネタや、若干変態系のネタ、とにかく力技なネタなど、各種揃っていますが、
一番大事なのは、「普通にしっかり面白い」というところです。
面白い創作4コママンガをお探しの方は是非。

絵は萌え系なんだけど、ジャンルの方向性が全く違う。言うなれば、明日の見えない4コマギャグ。

最初の方こそタイトル通り、赤点女子高生の学園ギャグものだと思いました。
でもフグを自宅でさばくネタや、後戻りのできない髪形にカットされてしまうネタあたりから、
徐々に作品のノリが奇妙な面白さへとズレていってるように感じます。
(このふたつのネタは、サンプルに載っているやつです)

ネタバレするから具体的には書かないけど、
こんな女子高生は「いない」。というノリのギャグが多め。
中にはかなりシュールなオチも。
元々の絵柄が可愛いだけに、汚れネタの威力が増している感じです。

女子高生がキャッキャウフフしているだけのような、生ぬるいオチはないので、
最近の萌え系マンガに飽き気味の方におすすめ。
価格もお手頃なので、気になった方は是非。

誠樹ふぁんさんが彼女役となって、就寝前の添い寝という設定で癒しボイスを聴かせてくれる音声作品です。
ですが、聴いていて、癒しだけでなく、励ましや愛情といったものをしっかりと感じました。
それは、本作品に、男性として、女の子に言ってほしい言葉がたくさん詰まっていたからです。

「お疲れ様」とか「好き」とかは、世にたくさんある音声作品の中で、それこそ一杯使われている言葉ですが、
本作品での、「お疲れ様」や「好き」や、あるいはその他の言葉すべてが、心の奥底に響いてくるようでした。

正直、ここまで心を動かされたことは最近ではなかったです。
誠樹ふぁんさんのシナリオ、演技が秀逸だったからかも知れません。

本作品は、安眠音声と銘打ってはありますが、最初にも書きましたように、
癒し、励ましといった効果があると思います。
日々の学校での面倒なあれこれ、勉強、あるいは仕事で疲れている方に、特におすすめしたいです。

精神的に病んでいる少女や、猟奇的少女たちの「一見」ほのぼのな、オリジナル4コマ。
シリーズものですが、本作からでも大丈夫かと思います。
直接的な表現でのグロいシーンは無いですが、サムネイルにも出ているツインテール猟奇少女が、
毎回シャレにならないことをやらかすので目が離せません。

私はこのシリーズが大好きで、一作目から買っているのですが、
このツインテール猟奇少女が一番インパクトがあって気に入っています。
本作でも、小動物をスプラッターしたり、とても言えない方法で虐待したりと、とんでもない娘です。
でも、虐待後に愉悦に浸っている表情に、堪らなく惹かれるものがあります。これも萌えでしょうか。

実際にこの猟奇少女がナニをやらかしているのか、興味がある方は、是非ご購入をおすすめします。
価格も非常に良心的だと思います。

耳掃除がメインなのは間違いないですが、他にも聴きどころがある作品です。

まず、お姉さんの声が、飾らない元気のある声。リアルに話しかけられている感じがすごくします。
また、耳掃除以外でも、耳たぶマッサージや目のマッサージをしてくれます。ここがポイント。
マッサージの仕方を細かく喋ってくれるのですが、これは、リスナーさんも自分でやってみて下さい、ということなんですね。
確かに言われた通りにやってみると、体も癒されると思います。

21分の作品ですが、お姉さんの声を聴いているうちに、あっという間に過ぎてしまう感じです。
こういう甘えさせてくれるお姉さん、なかなか萌えますね。

おしかけ系魔法少女ものデジタルノベルの二作目。
天才と呼ばれる魔法少女が、一人暮らしをしている男子高校生の日常生活に割り込んできてドタバタするお話です。

確実に、一作目よりも面白くなっています。
一作目は、どうしても物語の導入部分や人間関係にページを割かなければならない、という事情があるので、
単純に比較するべきではないのでしょうが、本作では、登場人物の掛け合いがとても面白くなっています。
やはりシリーズものだと、既にキャラの性格や関係性を知っているかどうかで、会話の面白さが違いますね。

本作の内容としては、幼なじみの女の子との回想もの、魔法少女と少年との山でのドタバタものの2話が収録されていますが、
どちらもサクサク読める面白さで、次の展開が早く読みたくてマウスをクリックする、という感じでした。
特に2話目のラストで窮地を脱するところは、なるほど!と感心させられました。
また、音楽、背景もストーリーと非常にマッチしており、全体として綺麗にまとまっていると思います。

読んでいて、なかなか気持ちのいい作品です。
この内容でこの価格は、破格の安さだと思います。一作目とあわせて読んでみてはいかがでしょうか。