一陣の光さんのレビュー一覧

ヤルことしか眼中にない男性主人公がハメ
まくる”成宮亨”先生、前・後編の一作品と
短篇三作品、三話構成の中篇一作品が収め
られた、単行本。
印象に残った収録作品は、九条財閥の一人
息子”九条マコト”。お屋敷中の『女中』を
つぎつぎと孕ませる為、別荘で『静養』す
るように申し渡されて・・・な、三話構成
「種付けメイド食べ放題」シリーズ。そん
な状況下に置かれても、ただ、ひたすらに
ハメまくる”九条マコト”は『大人物』なの
かも、と、思ってしまう、お話でした。
読んでいて印象的だったのは、浮世離れし
た、作品内の空気感。男性主人公に、半ば
無理矢理、処女を奪われるという、重めな
シナリオなのに、金銭的に保障されている、
セックスの虜となってしまう、などにより
『win・win』な関係へと持ち込まれること
で重厚な読み心地を巧みに回避している点。
気持ちいいトコ突かれ、幸せそうにアへ顔
をさらす女性が独自な読み心地を残す一冊。

ムチムチで肉食女子なヒロインを、アクティブ
に描く”春日野トバリ”先生、短篇十作品を収録
した、自身初の単行本。
印象に残った収録作品は、恋人同士になり、初
めてカラダの関係へステップアップした”真琴”
と”直人”。今まで童貞でセックス自体、初めて
だった”直人”は、”真琴”が『満足』していない
様な気がして・・・な、短篇「みたされLOVE」。
処女ではなかったものの、経験の少ない”真琴”
を逝かせようと奮闘する”直人”が印象的な、お
話でした。
読んでいて印象的だったのは、個性的な恥毛の
描きこみが記憶に残る、ムチムチなカラダの描
写と、セックスに、前のめりな肉食女子のヒロ
インたち。奥手な男性主人公を、強力にけん引
しながら自らも逝く、アクティブな姿を見せて
くれます。スピーディーな進行も好印象な一冊。

一途に、主人公君のことを想い続けるヒロ
インが記憶に残る、”しらたまよもぎ”先生
の短篇。
"亮太"は、ヒロイン”華恵”に告白されるも、
返答せずに一年経過して・・・な、ストー
リー。
読んでいて印象的だったのは、”亮太”の返
答を聞いて思わず泣いてしまう”華恵”の姿。
一年の時の流れを描きこんでいて、好印象
でした。
更に積極的になる”華恵”が記憶に残る短篇。

オトコの欲望を、熟知しているヒロインが
積極的に迫る”中乃空”先生、二話構成の一
作品と短篇七作品、本巻描き下ろしを含む、
二話構成の一作品を収録した、自身二冊目
の単行本。
印象に残った収録作品は、勉強よりも身体
を動かしていることを好む、資産家の跡取
りな”ヒカル”。そんな彼の、お世話をして
いるメイドの”リコ”はカラダを使ってスル、
あるコトを”ヒカル”に教授する・・・・な、
短篇「筆おろしてーおーがくー!!」。ほの
かにショタの香りがする、”リコ”の教え方
が上手いのか、のみこみの早い”ヒカル”が
印象的な、お話でした。
読んでいて印象的だったのは、オトコの欲
望を熟知しているヒロインの姿。純情な男
性主人公を巧みに導き、スピーディーにカ
ラミへと入ってゆくので、読み心地に、あ
る種の爽快感が生まれていました。構成や
進行に手練れさ、を感じさせる一冊。良作。

少し、痴女ぽいけど、ヒロインの行動力には
感心させられる”和馬村政”先生の短篇。
職場の同僚からも、その男っ気の無さを指摘
される、二十六歳の”和歌子”。隣の家に住む
”そーた君”を見初めてから、はや幾年。セク
シーアピールが過ぎて、全裸に・・・な、ス
トーリー。
読んでいて印象的だったのは、うっかり、全
裸になった”和歌子”が、その様子を見ていた
”そーた君”の部屋に向かう、その行動力。感
心致しました。オチがいい味出してる、短篇。

”神代竜”先生が描く、巨乳でムチムチなカラ
ダのヒロインが記憶に残る、短篇。
好きがこうじて『アイドル研究部』を立ち上
げた、部長な男性主人公。部員で、筋金入り
のアイドル・オタクな”佐倉悠里”をプロデュ
ースしようと口説いていたが・・・な、スト
ーリー。
読んでいて印象的だったのは、メガネを外し
たら、やたら可愛い、ムチムチなカラダのヒ
ロイン”悠里”。男性主人公がプロデュースし
たくなるのも、納得できます。
スッキリした描線の絵柄も好印象な短篇作品。

月曜日・火曜日・水曜日・・・時間の経過
と共に、カラダの奥底に眠っていた性感が
目覚めるヒロインを描いた”なしぱすた”先
生の短篇。
人様に見られては困る動画をネタに、痴漢
行為を受け入れさせられている、ヒロイン
”篠崎結衣”。月曜日・火曜日・・・と、日
を追うごとにエスカレートしてゆく行為か
ら、目覚めてゆく”結衣”のカラダ・・・な、
ストーリー。
読んでいて印象的だったのは、蒸れた描写
がなまなましい、超剛毛なヒロインの恥毛。
大コマで『ドン』と表現されていてインパ
クトがありました。
濃厚かつ生々しい”なしぱすた”先生の短篇。

隣の部屋に住む、年上お姉さんといい思い
をした男性主人公を描く”黒越陽”先生の短
篇。
雨に降られ、ずぶ濡れの”伊東克真”。鍵を
忘れて入れないところを、隣の部屋に住む
”月野乙女”に見られて・・・な、ストーリ
ー。
読んでいて印象的だったのは、”克真”が幼
い頃、一緒に入浴していた”乙女”が興奮し
て逝っていたコトに気が付いた点。それが
導火線となって激しいカラミへ至る、無理
のない、展開と構成が、記憶に残りました。

黒髪ロングの清楚なヒロインと、コワモテ
な男性主人公との、むき出しな欲望を繊細
に描く”ヘリを”先生の短篇。
たおやかで清楚な美少女”須本先輩”。目つ
きの鋭い、コワモテな”不動”は、図書室の
閉室時間になると”須本先輩”のもとにあら
われる・・・な、ストーリー。
読んでいて印象的だったのは、”ヘリを”先
生だからこそ、表現できる、ヒロインのキ
ャラクターデザイン。眼福な短篇作品です。

『メガネ』が、重要な構成要素となって
いる”やっそん義之”先生の短篇。
SNSで知り合った女の子”紗季”と、現実
世界で会うことになった”祐さん”。眼鏡
に高身長な”紗季”に・・・な、ストーリ
ー。
読んでいて印象的だったのは、”祐さん”
も、”紗季”の処女を奪う時に気が付くの
ですが、こころもカラダも『大当たり級』
の女の子だった点。『メガネ』が進行の
重要な構成要素となっている、短篇作品。